バイナリーオプションへの規制が8月から始まる

 

以前から噂されている「バイナリーオプション」の規制ですが、大きな変更点はふたつあり、ひとつは取引時間が今までの最短5分から最短2時間となること、ふたつめは商品性やリスクについての知識を問う「試験」に合格しないといけなくなること、一度「不合格」になると、その日はもう「試験」を受けられない=その日は取引が出来ない ということになります。

今までとは全く違った取引手法が必要になりそうですし、海外FXブローカーへ個人投資家が流れていきそうな気もします。


下記がその記事の引用です。

【7/31 読売記事】

内閣府令の改正でバイナリーオプションに規制が
 昨年から議論が進んでいた、バイナリーオプションへの規制が8月から始まる。「上がるか・下がるか」を予想するだけの二択型バイナリーオプションは商品性の単純さや、予想してから結果が出るまで最短5分の手軽さが好評で、取引が急増していた。

「最短2時間」「試験」が主な変更点
 大きな変更点はふたつある。大きな柱となるのは取引時間だ。これまではオプションを購入してから「上がるか・下がるか」の結果を判定するまでの時間は最短5分だったが、規制の施行後は最短2時間となる。

 バイナリーオプションが投資家を惹きつけた最大の理由は「取引を始めてすぐ結果が出ること」だった。最短2時間となると、「短期決戦」の魅力は大きく損なわれるし、これまでの取引手法は大きな変更を迫られることにもなるだろう。

意外と難しいバイナリーオプション試験
 もうひとつは「試験」。個人投資家はバイナリーオプションを取引するために、商品性やリスクについての知識を問う「試験」に合格しないといけなくなる。どんな「試験」なのか。自主規制をまとめた金融先物取引業協会のホームページには参考問題が載っている。一例が下記の文章の正誤を選択させる問題だ。

オプションには、権利行使によって、実際に原資産を受け渡すものと、原資産の時価と権利行使価格の差額を授受するものがある。このうち、原資産の時価と権利行使価格が一定の条件を満たした場合には一定の金銭を支払うものをバイナリーオプションと呼ぶ。

 言葉遣いの難しさもあって、まともに解答させれば合格率はかなり低そうだし、一度「不合格」になると、その日はもう「試験」を受けられない(ちなみに解答は○だ)。ただ、「試験」はパソコン上で行うものであり、バイナリーオプションの取扱会社には「試験」対策用の知識を提供するページも用意することが求められているので、そこを見ながら解答するということになるのだろう。細かなところではバイナリーオプション口座の開設にともなうキャッシュバックなどもなくなりそうだ。