法人FXにレバレッジ規制?

 

最近よくこの手のお問い合わせを頂きます。

 

法人FXのレバレッジ規制は特に行われていないものの、「法人口座へのレバレッジ規制が始まったのか?」

というご相談をよく頂きます。

もちろん、その際、

「行われていません」とお答えするのですが厳密には違います。

実際には、業者毎に「自主規制「」のようなものが入ってきて一部レバレッジを下げるなどして既に反映されている業者もあります。

 

以下、ご参考まで。

http://www.fsa.go.jp/news/27/20150703-2/01.pdf

金融庁発行の金融モニタリングレポート(Financial Monitoring Report)2015年7月によれば、

「レバレッジが高いほど未収金発生リスクが高いことから、取引上限額の設定や、未収金発生リスクのモニタリングを実施している先がみられたものの、信用リスクを勘案してレバレッジを設定する先はみられなかった。(省略) 法人顧客に対するレバレッジの設定において、例えば、自社や法人顧客が許容できるリスクを勘案する、過去の相場変動を勘案する、もしくは個人顧客と同水準とするなど、相応のリスク管理の検討が求められる。(省略)」*部分的抜粋

として、自主規制の流れを促している様子がうかがえます。

 

つまり、レバレッジが高ければ高いほど、スイスフランショック時に問題となった未収金発生リスクが高まるとし、取引上限の設定やレバレッジの設定にの見直しを促している様子がうかがえます。

レバレッジ規制というよりは業者のリスク管理を促す内容であり、そのうちの一要素としてのレバレッジという位置づけのようです。

 

引き続きこの動向は見守りたいと思います。