口座開設について

銀行口座開設

法人を設立したものの、銀行口座が開設できなかったのでは意味がありません。このリスクを心配されるお客様が多いこともあり、「開設しやすい金融機関はどこか?」とよくご相談をうけます。
まずは、設立時の商号や事業目的を整えることから始め、また本店所在地での法人登記が可能であることを大家さんなどへ事前確認し、資本金については100万円以上にし、極力バーチャルオフィスを避けるというのがその対応策としては王道です。

無事設立が済みましたらその次はいざ口座開設です。ゆうちょ銀行、地銀、信金等がメガバンクより敷居が低く感じることがありますが、そこまで大きな差はありません。ゆうちょ銀行は口座開設まで2週間ほど要します(さらにネットバンクの申し込みで1週間以上)がFX業者との相性は良い方です。

どの金融機関に申し込む場合であっても、下記金融機関から優先的に申請すると良いです。

最近まで比較的容易に口座開設できた楽天銀行なども、現在では固定電話が必須となり、以前のように携帯電話だけで手軽に法人銀行口座開設ができなくなりました。
手順としては、まずは優先的に申請すべき金融機関で銀行口座を開設、次にFX業者との相性を考えて2つ目の銀行口座を開設(ネットバンキング)、といったイメージでしょう。その際には口座維持手数料についてもしっかりと確認しておきましょう。

«優先的に申請する金融機関の例»

  • 本店所在地、代表者住所近隣の支店
  • 給与振込口座のある支店
  • 住宅ローンを借りている支店
  • 銀行員の知り合いに紹介をしてもらう
  • 口座残高が多い支店
  • その他法人、個人事業でお付き合いがある支店
  • バーチャルオフィスの場合はNG金融機関以外

«金融機関選びでさらに注意すべきチェック項目»

  • 振込手数料は高くないか?
  • 特に法人口座のネットバンキングの口座維持手数料についてはその有無と金額を確認したか?
  • FX業者とのクイック入金などの相性は良好か?
  • 一回、あるいは一日の振込上限金額が低くないか?
  • バーチャルオフィスの場合、審査を受け付けてくれる金融機関が限定されるが問題ないか?

«口座開設までに準備すべきチェック項目»

  • 履歴事項証明書(謄本)、印鑑証明書、定款などは揃っているか?
  • 税務署等への届出(設立届、青色承認、給与支払事務所の開設等)は済んでいるか?
  • 株主名簿はあるか?
  • 固定電話番号を持っているか?
  • 事務所の賃貸契約書、あるいは持家の場合はその物件の謄本を取得しているか?
  • 定款の事業目的に関係する事業実態を証明できる業務委託契約書等の契約書写しはあるか?
  • 郵便局へ法人住所地の登録を行ったか?

FX口座開設

それぞれのトレーディングスタイルに合ったFX口座選びが大切です。例えば、スワップ派ならよりスワップポイントが高く、かつ通貨数が多いところを選びます。
または、スキャルピング派ならばハイレバレッジかつスプレッド幅が狭いことが何より有利になります。
他に、MT4などのシステムトレードへの親和性・両建の許容度・携帯スマホ対応(アプリの充実等)・最小通貨単位・固有のサービス(マネースクウェアジャパンのトラリピ等)、取引の透明性の観点からインターバンク直結型のNDD方式の業者を選ぶ方もいます。

その口座開設ですが、100%の確率で口座開設が成功するわけではありません。業者によっては必要とされる資本金額の制限を設けているので、しっかりと設立前に口座開設予定のFX業者を調査することも必要となります。

意外と盲点となっているのが、フリーメールアドレスの使用やその重複登録(メールアドレス等、個人口座との情報の重複はNG)、加えて申し込み時の記入事項のミスによる審査落ちということが挙げられます。
また法人宛の簡易書留が届かなければ審査落ちになりますので、郵便局への法人住所の届出も大切です。
どの口座を開設するにしても、100%の口座開設率ではない限り、必ず他業者の選定も行い、予想外の審査落ちに備えることも設立時の大事な準備のうちです。

«FX法人口座開設までに準備すべきチェック項目»

  • 郵便局へ法人住所地の登録を行ったか?
  • 登録する電子メールアドレスは個人口座で既に登録済みではないか?
  • そのメールアドレスはYahooやGmailのフリーメールアドレスではないか?
  • 法人として登録する電話番号は固定電話か?
  • その電話番号は個人口座で既に登録済みではないか?
  • 資本金は100万円以上あるか?
  • 一日あるいは一回の取引上限を調べたか?
  • 申請予定の業者で既に個人口座がある場合、他の代表者や取引責任者を置くなど対策は万全か?

FX口座の開設はしっかり準備をしないと簡単に落とされてしまうことがあります。
その傾向と対策ですが、証券会社系のFX業者は審査が厳しく、FX専門業者は大手であろうと比較的審査が通りやすいです。
資本金については最低でも100万円以上ないと審査さえ受け付けてくれないところもありますのでしっかりとしておきたいところです。また、法人でメールアドレスと電話番号を準備する必要があり、主にこれらによって実態確認が行われていると考えられます。

最近では法人口座にまでレバレッジ自主規制がかかっており、各業者が相次いでレバレッジ100倍ほどまで引き下げてきています。今後もどれほどその流れが続くのかは不明ですが、レバレッジが25倍まで下がらない限りその魅力は残ると思いますし、例え25倍になったとしても法人という箱の使い方によって有利不利は変わってくるとも考えております。

海外FX業者について

インターネットでの情報には偏りがあるので、選定することは非常に難しいです。
あえて挙げるならば、次のうち、できるだけ多くの項目を満たすような業者が良い業者の部類に入ってきそうです。

  • 金融規制の厳しい国に本拠地を置いている
  • NDDである
  • EA、スキャルピングなどに制限がない
  • 住所等の実態がある
  • オーナーや経営者層に日本人がいる・関係している
  • 変動スプレッド

私共のお客様のトラブルなどをもとに統計を出してみると、一番信頼できる印象の海外FX業者は、FxProといえそうです。
コンプライアンスが厳しく、変にお客さんを誘導する広告も少ないです。
※ちなみ弊所とは何の提携関係もありません。

ほか、10社ほどが横一線といった印象を受けていますが、ASCFXのお客様が経営するFX法人で人気の3社ほどを列挙します。

最近では法人口座にまでレバレッジ自主規制がかかっており、各業者が相次いでレバレッジ100倍ほどまで引き下げてきています。今後もどれほどその流れが続くのかは不明ですが、レバレッジが25倍まで下がらない限りその魅力は残ると思いますし、例え25倍になったとしても法人という箱の使い方によって有利不利は変わってくるとも考えております。

FxPro

コンプライアンスが非常に厳しく、信頼性ではズバ抜けている感じがしますが、使い勝手でシンプルな画面の業者には劣ります。しかし、もし迷ったらこちらの業者で間違いないと思います。
信頼と最高の取引環境を誇ります。【FxPro】

GEMFOREX

ボーナスが多くハイレバレッジが魅力です。弊所でも一番の人気を誇りますが、平常時のスプレッド幅が広めです。一方でそれ以外の時間帯における変動率は非常に低いこともあり、平均スプレッド幅は最狭レベルといえます。
レバレッジ1,000倍 オーナーが日本法人【GEMFOREX】

TradersTrust

カバー先が世界の超一流金融機関です。取引環境が完備されているので幅広い層に人気があり、約定力が高い業者の一つといえます。
約定力とスピード注文 【TradersTrust】

なお、口座凍結については、国内業者と変わらず海外業者でも存在するようですが、上記業者においては入出金は可能なようです。
また、業者選びは自己責任の範疇で行って頂き、上記情報による諸事情のお約束はできませんのでどうかその点はご了承ください。