コラム22 FXと扶養

 

FXトレードをしていると、利益が出過ぎてしまい、その結果、扶養から外れてしまうことも珍しくありません。

なかには旦那様の扶養から外れないために、100万円以下のトレード結果になるように、年の途中でトレードをやめる、また、あえて損が出るポジションを取ることもあるようです。

こういった弊害をクリアするための方法の一つとして「FXの法人化」もひとつの意味があるわけですが、法人化しても今度は次の悩みが出てきます。

 

それは、いくらトレードしても旦那様の扶養からは外れなくなったものの、今度は法人に利益が残りすぎてしまうことが起こってしまうからです。

この時、悩みに悩みぬいて重要な選択をすることになります。

 

・法人の利益を消すために、急いで扶養を外れる(役員報酬を多額支給する)

または、

・節税対策を講じ、それでも消しきれない利益については扶養をそのままにするため、一旦法人税はおとなしく納税

という選択がメインとなります。

 

前者は短期的には良いものの、あまりおすすめしません。

私は後者をおすすめします。

(その理由は、多少納税しても長期的に取り返せる範囲であることが多いため。)

 

前者の場合、FXという変動が激しい事業において、短期の損得だけで長期的な損得の判断することがあまり適切とは考えていません。

つまり、一気に扶養から外すしてしまうと、今期は勝ったけど、来期は負けたというケースがもし起これば、「過去の選択はやはりまちがっていた」となり、将来の自分を苦しませる結果にもなってしまうからです。

 

FX法人においても、短期的な損得にとらわれず、様子を見るべき時もあるということです。